土佐和紙ができるまで

楮を育てる楮蒸しと皮はぎ原料をつくる紙を漉く

紙を漉く


紙漉の準備
よく叩いた楮などの原料をなぎなたのような刃のついた機械(ビーター)で混ぜます。
この処理で繊維が綿のようにフワフワとほぐれた状態になり、紙漉ができる状態になるそうです。
ビーターがない場合には、漉く舟の中でよくほぐして、「ざぐり」を十分にして繊維をほぐします。
右上の写真は、十分にほぐされてビーターから出てきた楮。
左下は化学系の「のり」。
ノリはトロロアオイが主によく使われますが、化学ノリも暑い季節や紙によって使うこともあるようです。
右下は「ざぐり」。
ざぐりは漉き舟(紙を漉くための浴槽)に水を入れ、さきほどの楮などの原料を入れてほぐす作業で、
これにさらにトロロアオイなどののりを入れることで、
水+楮だけの液体よりもトロミが出て、紙漉ができるようになるわけです。
ちなみにノリを入れないと紙を漉こうとしても水がザザーッと抜けてしまいますし、
入れすぎると水が抜けなくなってしまいます。
ノリを加えたら更に棒でかき混ぜます(コブリという)。



流し漉き
ザ・手漉き和紙な感じのする流し漉き。
手早く漉き舟で紙料をすくい、均等に繊維がいくように振るったりして漉いていきます。
当然かなりのコツが必要で、そうそう簡単にはいきません。

写真で赤く写っている木の枠は「桁」といい、
すだれのようになっている部分は「簀」といい、竹や茅でできています。
簀も桁もいろいろな寸法があり、どれもこれも職人さんの手仕事で成り立っています。
簀は、均一で揃った竹ヒゴを作ることが難しく、またヒゴを編んでいく作業も技術と根気の必要な作業です。
桁は釘を使わずに組み合わせ、水に水に濡れた時の反り具合を計算する必要があるなど高い技術と経験が必要で、
作れる職人さんが減ってきています。




溜め漉き
その名の通り、漉き舟に簀桁を入れて紙料をすくいあげて水を抜いて漉く方法です。
漉けば漉くほど原料の濃度が変化していくので均等の厚さにするのが難しいのです。




紙床
漉いた紙は一枚ずつ積み重ねていったものを「紙床(しと)」といいます。
簀から紙がうまくはがれないときは、ノリを水で薄めたものを簀にかけると
スーッと取れていくのが不思議です。
そしてなにより、紙床に重ねた紙同士がなぜひっつかないのかも!




水を絞り、乾燥させる
紙を漉き終わったら重石をして、ジャッキ等で水を絞ります。
乾燥はステンレス製の蒸気式乾燥板で乾燥させる方法と、
昔ながらの松やイチョウの板等に貼付けて乾燥させる方法があります。

 

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